海外へ電池は送れる? リチウム電池の送り方を配送4社で比較
実は、送れます。ただし送り方によって答えが変わります。
同じカメラでも、電池をどう入れるかで、送れたり送れなかったりする。
そして会社によっても答えが違います。
ここを知らずに出して、箱ごと戻ってきた方を何人も見てきました。
①送り方は3つあること。どれを選ぶかで結果が変わる
②日本郵便だけができないことがあり、そこが最大の落とし穴
③モバイルバッテリーは「機器」ではないという、よくある勘違い
結論:送り方は3つ。どれを選ぶかで、使える会社が変わります
まず、荷物の作り方は次の3つに分かれます。
① 機器に入れたまま
② 一緒だが、電池は別
③ 電池だけ
①【機器に入れたまま】カメラに電池を装着して送る ― 4社とも送れます
カメラに電池を入れたまま、箱に詰める送り方です。
日本郵便・FedEx・DHL・UPS、どの会社でも送れます。
いちばん素直で、いちばん安全な選び方です。迷ったらこれにしてください。
②【電池は別】カメラと予備電池を同じ箱に ― ここが落とし穴
「バッテリーは1個だと心もとないから、予備も付けてあげよう」
親切のつもりのこの一手が、日本郵便では違反になります。
日本郵便の条件は「機器に取り付け又は内蔵されていること」です。
同じ箱に入っているだけでは足りません。電池が機器から離れている時点で、送れなくなります。
一方、FedExなら同梱でも送れます。
同じ荷物でも、選ぶ会社によって答えが変わるということです。
予備電池を付けたいなら、日本郵便ではなくFedExを選ぶ。それだけで解決します。
③【電池だけ】モバイルバッテリーもここ ― 4社とも送れません
電池だけを送ることは、どの会社でもできません。
そしてモバイルバッテリーは、ここに入ります。
4社の違いを表にしました
| 送り方 | ①機器に 入れたまま |
②一緒だが 電池は別 |
③電池だけ |
| 日本郵便 | 送れる | 送れない | 送れない |
| FedEx | 送れる | 送れる | 送れない |
| DHL | 送れる | 承認がいる | 送れない |
| UPS | 送れる | 承認がいる | 送れない |
2026年9月に各社の公式資料で確認したものです。
決まりは変わります。(DHLは2026年1月から充電量の条件が変わりました)
よくある勘違い、3つ
勘違い① モバイルバッテリーは「機器」だと思っている
違います。
充電することが目的のものは、電池そのものと同じ扱いです。
FedExもUPSも、これを名指しで書いています。
見た目が機械でも、規則の上では電池です。したがって4社とも送れません。
勘違い② 船便ならいいだろうと思っている
これも違います。
日本郵便は「郵便物の種類および輸送手段に関わらず送ることができません」と書いています。
船便でも引き受けてもらえません。空を飛ぶかどうかの問題ではないのです。
勘違い③ 電池が入っていたら全部だめだと思っている
これも違います。
腕時計やパソコンのように、機器に取り付けられたボタン型のリチウム電池は、航空便でも船便でも送れます。日本郵便が明記しています。
ボタン電池とは、円形で直径のほうが高さより大きい、薄い電池のことです(コイン電池とも呼ばれます)。
電池そのものの上限
電池の大きさにも上限があります。
4社とも国際的な基準(IATA)が土台なので、数字は共通です。
| 電池の種類 | ひとつの電池(セル) | 組電池(バッテリー) |
|---|---|---|
| 充電できるもの (リチウムイオン・ポリマー) |
20Wh 以下 | 100Wh 以下 |
| 充電できないもの (リチウム金属・合金) |
リチウム 1g 以下 | リチウム 2g 以下 |
Wh(ワット時)は「アンペア時 × ボルト」で計算します。
電池に書かれていることが多いので、確かめてみてください。
とはいえ、携帯電話・デジタルカメラ・ビデオカメラ・ノートパソコンの電池は、ふつうこの基準に収まります。日本郵便もそう書いています。この数字で悩むことは、実際にはあまりありません。
個数と重さの制限は、会社ごとに違います
日本郵便の場合、ひとつの郵便物につき電池4個まで(組電池なら2個まで)、そして電池の重さは5kg以下です。
たとえばデジタルカメラを4台送るのは大丈夫ですが、5台になると送れません。
携帯電話1台とビデオカメラ1台なら大丈夫ですが、携帯電話2台とビデオカメラ1台は送れません(組電池が3個になるため)。
充電はどれくらいまで?
FedExとUPSは30%までを推奨しています。
DHLは2026年1月から30%以下が条件になりました。
UPSは「航空で出す電池単体は30%を超えてはならない」と書いています。
満充電のまま送るのは避けたほうが無難です。
充電の量を下げたほうが輸送中の安全性が高まると研究で実証されている、とUPSが説明しています。
まとめ
電池を機器に付けたままなら、4社とも送れます。
予備の電池を同じ箱に入れると、日本郵便では送れません(FedExなら送れます)。
モバイルバッテリーは4社とも送れません。
船便でも同じです。輸送手段の問題ではありません。
ボタン電池が付いた腕時計などは送れます。
覚えることは、これだけです。
迷ったときは、各社の公式ページで確認してください。
日本郵便:国際郵便として送れないもの
日本郵便:国際郵便によるリチウム電池の郵送条件(PDF)
FedEx:危険物・危険品の輸送
DHL:バッテリーを海外へ発送するには
UPS:電池の出荷方法
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この記事は2026年9月に、各社の公式資料をもとに書きました。
決まりは変わりますので、送る前に最新の情報をご確認ください。



