デミニミス廃止 eBay輸出の海外発送 25年9月13日 eLogi情報を追加

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eBay デミニミス廃止後の海外発送

全ての日本人セラーを
できる限り守りたいと思います!

この記事だけは
必ず最後まで読んでください。

今までは
アメリカ宛の
800USD以下の商品は、
関税免除でした。

免除のルールを
デミニミスルールといいます。

27年7月の廃止予定が
突然、アメリカ政府から
25年8月29日で前倒しで
廃止と発表されました。

日本から輸出される
ほぼ全ての商品に、
関税がかかります。

15%

品目によって変わります。
原産国によっても変わります。

この記事は、
made in Japan 商品
15%で話を進めます。

トレカなど、小さいもの

結論は
SpeedPAK エコノミー一択です。

というのは
日本郵便だと、
関税が80USD-200USDの
可能性が高いからです。

見なくていいですが
情報源はこちら

日本郵便は、アメリカ宛
引き受け停止を発表。
https://www.post.japanpost.jp/int/information/2025/0825_01.html

一方
SpeedPAK エコノミーだと
関税の計算は3つ。
(対応は後述)

関税:15%
米国関税処理手数料:関税・税額の 2.1%
米国輸入通関手数料:225円/パッケージ

(OC社発表より引用)

https://www.orangeconnex.jp/newsDetail?type=1&id=1065329806024904704

実際に発送し、画面で確認しました。
販売>CPaSSログイン>発送手続き >追跡番号を発行

関税15%の2,217円
手数料2.1%で47円
手数料225円が載っています。

後述する値上げ表は
225円など含めて計算しています。

別の商品ですが、実際の請求が来ました。

到着も確認。

今の所、
SpeedPAK エコノミーで
予想外の追加の支払いは
ないと確認できました。

日本郵便の小型包装物、
ePacketライト、EMSなどは
アメリカ宛には
使えません。

そして
関税は誰が払うのか?
ということですが、
今までは、バイヤーでした。

しかし
これからは
SpeedPAK エコノミーでは、
セラーの支払いという
設定になっています。

これにより
バイヤーとの関税トラブルは
ほぼないでしょう。

ただし
私たちの支払いが増えます。
値上げをするしかないでしょう。

関税の支払い = セラー
この設定を、DDP と言います。

関税バイヤー持ちの設定は
DDU と言います。

あまり専門用語は
使いたくないが、
この2つだけは
覚えておいてほしい。

いつから始まるのか?
SpeedPAK エコノミーは、
日本時間2025年8月26日以降の注文
もしくは
アメリカ2025年8月29日以降米国に入国した貨物

いずれかの条件を満たすと
DDP での発送となり
関税はセラーに請求がきます。

ビジネスポリシーの設定は、
SpeedPAK Economy です。

郵便局orローソン>OC社倉庫>US発送

OC社倉庫から発送されて
初めて発送手続きとなります。
国内の移動時間があります。

よって、SpeedPAK エコノミーでは、
ハンドリングタイム10日が
いいです。

HS コードは、
アメリカ宛なら空欄です。
空欄で進んでください。

いくら値上げすればいいかは
後半に書きます。

カメラ 楽器 時計 など

SpeedPAK エコノミー以外は
2パターンに分かれます。

まず1パターン目。
SpeedPAK DDP

SpeedPAK via Fedex
SpeedPAK via DHLです。

関税:15%
米国関税処理手数料:関税・税額の 2.1%

上記以外に、
クーリエから別途手数料が
発生する可能性はあります。

現時点では不明ですが
後ほど解説する値上げ率は
別途手数料に耐えられる
設計になっていますので
ご安心ください。

ビジネスポリシーの設定は、
eBay SpeedPAK Expressです。

SpeedPAK を設定すると
アメリカ人セラーには
「追加の支払いはないよ」と
表示されるそうです。

ノリが
実際に検証してみました。

これはイイ!!

なぜなら、
日本人セラーは
ほぼみんな
「関税はバイヤー持ちだよ」って
出品ページに書いているから。

全部の出品ページを
変更するのはキツい。

それに
今回の話は
アメリカ限定。

アジア
オセアニア
ヨーロッパ
中東には
今まで通り売れます。

アメリカ以外は
DDU = バイヤー持ちだから
出品ページを修正はしたくない。

アメリカ人バイヤーに
「追加の支払いはないよ」と
表示されるのは非常に助かる。

SpeedPAK DDP 関税はセラー支払いの設定

SpeedPAK で発送の場合は、
特に何もしなくて OK です。
DDP となります。

ビジネスポリシーを、
SpeedPAK に設定してね。

*2,500USD以上の商品は、
DDP or DDU 選択制です。

SpeedPAK DDP 関税と、関連料金

2,500USD以上だと、正式通関となります。
それ以下は、簡易通関の費用です。

SpeedPAK via FedEx

FedExは、800USD以下だとこれくらいです。
(関税15%+2,000円)x 1.021=支払額

<内訳>
輸入関税15%
米国関税処理費用2.1%(関税と関連料金合計の2.1%)

FedEx IP 通関状:296円 (FICPは0円)

Duty&Tax Forwarding Fee:申告価格800USD未満は、8.5USD または処理手数料2% 高い方
Duty&Tax Forwarding Fee:申告価格800USD以上は、27USD または処理手数料2% 高い方
*上記2つは8月28日に特典により免除となりました。

MPF簡易通関:2.62USD
MPF正式通関:申告額の0.3464% (最低32.71USD)

SpeedPAK via DHL

DHLは、2500USD以下だとこれくらいです。
(関税15%+1000円)x 1.021=支払額

<内訳>
輸入関税15%
米国関税処理費用2.1%(関税と関連料金合計の2.1%)

米国関税処理費用:無し(2500USD以上は正式通関で1500円)

Duty&Tax Paid:2%(最低850円)

Regulatory Charges:1.31USD(正式通関は免除)

MPF 簡易通関:無し
MPF 正式通関:申告額の0.3464% (最低32.71USD)

DDP 何%値上げすれば良い?

関税率の15%を
値上げすれば OK ではありません。

値上げした分も
eBay手数料が
のってくるからです。

結論を言います。

トレカ SpeedPAK エコノミーの場合
1.24倍

表は、ダウンロードできます。
https://xgf.nu/e8PZn
トレカ以外 SpeedPAK via FedEx の場合
1.25倍

商品の価格帯によって
変化します。

オークタウン for eBay を
使えば、一括で値上げ可能。

商品価格100USDのものは
124ドルに上げておけば OK です。

24%上げておけば
関税をカバーして、
値上げ前と同じドルを
受け取れます。

カテゴリーによって
eBay 手数料が違うので
値上げ率が変わります。

価格競争力を持たせるなら
1.2倍などです。

値上げ率は
駆け引きと
腕の見せ所です。

計算式は、複雑すぎるので割愛します。

厳密には、
ペイオニア手数料や為替も
影響するので
この通りとは行きません。
目安です。ご了承ください。

尚、この24%には
PLG 広告率は5%設定が
含まれています。

5%もかけない人は、
少なくして OK です。

eLogi の FedEx DHL UPS のその他手数料

eLogiさんからのメールに
こういった記載がありました。

・立替手数料
・通関手数料
・その他

eLogi では、別途クーリエから
その他手数料の請求がありそうです。

ただ、
値上げの計算式には、
FedEx を基準にした値を
入れて想定しています。

クーリエから別途
手数料を請求されても、
24%前後の値上げなら
吸収できます。
(低単価商品を除く)

商品を値上げ? 送料を値上げ?

①商品値上げパターン

商品を値上げすると、
アメリカ以外からの注文が
入りにくくなる可能性が…

かと言って
アメリカ宛の送料を
値上げで対応すると、
送料が100USDとか
200USDになります。

不自然です。

悩みますよね…

商品値上げなら、
オークタウン for eBay で
一括で値上げすれば OK です。

対応自体は、簡単です。

②送料値上げパターン

緊急事態ですので
一時的に送料に転嫁して
様子を見るのも手です。

シッピングポリシーで
送料20-100USDくらいまで
作って価格別で適応。

こちらは、大変すぎますね。

選択肢として提示はしておきます。

ちなみに
関税対象は
商品価格です。

SpeedPAK エコノミーで
送った時に、送料には
15%掛け合わされないと確認しました。

DDU 今まで通り関税はバイヤー持ち

日本郵便で送ると
DDU となって、
バイヤーに高額な請求が発生。

拒否されると
どうなるか分かりません。

日本郵便では
送らないほうがいいです。

2パターン目は、eLogi DDUです。

eLogi FedEx IP、
インターナショナル
プライオリティだと、
編集で DDU で発送可能。
関税は今まで通りバイヤー支払いです。

eLogi では DDU は、使えます。
これは助かる機能です。

規定値として
受取人情報に
日本人セラーの FedEx 番号が
入っていますが、
ここを空欄にします。
すると DDU 発送となります。

ただ、
関税を請求された
アメリカ人バイヤーが
怒るかもしれない。

DDU の場合は、
ハンドリングタイムを伸ばす。
3日-5日。

関税に理解があり
支払いの合意が取れたものだけ
アメリカに発送する。

値上げは、しない。

これにより、
アメリカ以外への
販売チャンスも
掴むことができます。

アメリカ人バイヤーと
合意が取れなければ、
バイヤー都合のキャンセルです。

3日あれば
お返事をもらえるかと。

Orders>Awaiting shipment>Cancel order

Cancellation

eLogi Fedex DDU 実際の送り方

バイヤーから関税支払いの約束をもらう

「関税費用について、理解と合意をします
送ってください。」

入力 支払い ラベル発行>詳細 編集

重量 長さ 幅 高さ HSコード

クーリエアカウント番号が入っています。
これを手動で消してください。
DDU = 関税バイヤー持ちとなります。
支払いへ進んでください。

配送サービス

DDU 設定できるのは、
Fedexの
IP と IE です。

追加オプションサービス

必要なものをチェック。

大切なご案内

DDU になっていると確認できました。

運送ラベルをダウンロードする

印刷してください。

集荷依頼

予約確認番号が入れば、依頼完了です。

関税を FedEx が徴収し
無事到着しました。
日本時間火曜日発送で、
木曜の朝には到着しました。

Fedex以外の選択肢

elogi DHL DDU
elogi UPS DDU

Fedex以外でもDDUで発送できます。

eLogi DDU アメリカ以外への発送

バグかもしれませんが
SpeedPAK でアメリカ以外へ売れても
DDP と表示されるという
報告がありました。

怖いですね。

eLogi であれば DDU で
今まで通り関税はバイヤー責任で
アメリカ以外へも
発送できます。

eLogi も
必ず使えるように準備してください。

DDP派 DDU派 これからの予想

2つに分かれそうです。

SpeedPAK エコノミーは
すでに DDP 一択です。

DDU(従来通り)の方も、
DDP(セラー支払い)に
切り替えられるように、
心構えだけはしたほうが
いいでしょう。

DDP の場合の利益計算

関税を日本人セラーが払う場合は
利益計算が少し変わります。

海外送料の次に
関税の項目を新設。

最終損益の式を変更してください。
関税の列を引き算です。

ノリが調整したものを
貼っておきます。
https://xgf.nu/e8PZn
こっちを使ってもいいです。

利益計算、
何か見落としがあって
ズレてしまったらスマン!

関税は、始まってみないと
わからんです。

DDP で送って、返品になったら?

日本人セラーが、
DDP で US 関税を支払い発送。

その商品が返品になったら?

関税は、返ってくるのか???

CPaSS ・eLogi ともに、
取り返すことは難しいという
見解のようです。

これはキツい。

SpeedPAK エコノミーは、
DDP 一択です。

もし返品になったら、
上記を鑑みて対応を考える必要があります。

今まで通り DDU であれば、
バイヤーが自力で US 税関に
還付申請して関税を
取り戻してもらうことになります。

eLogi DDU という
選択肢があるのは、
ありがたいことです。

初学者の方へ

8月24日の執筆時点では、
まだ不明なことが多いです。

この局面は、
無理しなくていいかと。

配送や、税関が、
混乱するかもしれません。

初学者の方は
値上げするか
出品を取り下げて、
8月最終週と9月1週で
どうなるか待ちましょう。

一方、
世界中の出品が
値上げや取り下げが
あります。

ニーズも常にあります。
リスクをとって
出品を続けると、
いつもより売れるかもしれません。

DDU だと、
安く見えるので、
たくさんクリックされるかも
しれません。

eLogi DDU です。

どうするかは、
あなた次第です。

正解は、分かりません。

のりは
たくさん出品していて
出品物をレーダーのように使い、
そこで得た情報を受講生に
供給しています。

普通に出品を続けます。

関税と HTS コード

品目と原産国によって変わります。

アメリカは、
中国に約30%の関税をかけています。

made in china は控えましょう。

無茶な出品や、
無謀な手法は、絶対ダメです。

品目は、HTS コードという
アメリカ限定の番号があります。

シートに追加しました。

https://xgf.nu/e8PZn

HTS コードについて、
教えてくれる専用の
GPTs もあります。こちら。

便利です。

結論 まとめ


日本郵便は、
アメリカ宛には使えない!


トレカなど小さいもの。

アメリカへは、
SpeedPAK エコノミーを使う。

DDP = 関税はセラー持ち。

よって、商品価格 or 送料を
値上げをして関税分をカバーする。


SpeedPAK エコノミー以外は2通り。

DDP でSpeedPAK を使うのであれば、
値上げ対応する。

DDU (従来通り)で
eLogi の IP 発送も可能。

この選択をするのであれば
ハンドリングタイムを伸ばし、
発送前にメッセージにて
アメリカ人バイヤーと関税について
合意できたら発送。

バイヤーの関税と手数料の
支払い目安は
15%+20USDくらいのようです。
(正確でなかったらスマン!)


アメリカ以外への出品 発送は
これまでと変更はありません。

のりメッセージ

全ての日本人セラーを
できる限り守りたいと思います!

誰もが、経験したことのない状況です。

上記対応も
完璧かどうか分かりません。

もし記事が間違っていたら、
遠慮なくご指摘くださいませ!

中国は、
先行して廃止があったようです。
混乱した模様…

今回、全世界で廃止です。

全世界のセラーに影響があります。

値上げしたとしても
私たち日本人セラーが、
相対的に有利な状況になって
売れ続けることを祈っています!

2025年8月の実効税率一覧
日本15%
中国約30%
スイス31%
ベトナム46%
台湾32%
タイ36%
インド26%
EU 約20%
UK 10%
AU 10%

関税 補足知識

釣具

US は、
日本へ鉄鋼とアルミに
50%関税をかけています。

釣具は
軽量化と耐久性アップで
アルミを使います。

残念ですが、
高関税ですので、
釣具の出品は非推奨とします。

スイス原産の時計

made in swiss
時計の国、スイス。

スイス原産国の時計は
39%の関税です。

原産国への US 関税率が
適応される良い例です。

時計の方、注意です。
値上げ率を調整してください。

made in Japanの時計は15%です。

ブランド品

僕もやってたからわかるが
ブランド品の産地はバラバラ。

フランス(ヴィトン)
イタリア(ヴィトン)
スペイン(ヴィトン)
タイ(革製品)
ベトナム(服飾)
中国(コーチなど)

この記事は
原産国日本で
15%の関税を想定しています。

ブランド品は
原産地ごとの税率です。

書籍

HTS コードを調べると、関税0%です。

eBay 手数料は高いカテゴリーですが、
本は0なんですね。

値上げを抑える方法 2つ

24%値上げという数値を
例として挙げました。

高く感じる人もいるかと。

eBay 手数料が高いです。

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手数料は、3.5%です。

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